はじめに
ICEYで断片的に語られる情報を何度か見ただけでは、
ICEY内世界で何が起きているのかをしっかりと理解できませんでした。
情報を整理することでそれの理解を深めたり、
今後何について考察をすればいいのかの洗い出しを目的としています。
今回の記事は物語の始まる前のうち、
「ユダの現実世界での行い」を対象としています。
記事の性質上ネタバレには配慮していません。
また、つじつま合わせが必要になった場合、
筆者の好きなようにやります。
あらかじめご了承ください。
※追記しました(2月9日)
- 死霊の抄本
※追記しましたその2(2月22日)
- パンドラの箱(チート使用END)
目次
ICEY内での言及について
地下水道:何もない部屋
地下水道:メール受信
コスモシティ:未完成の部屋
地下鉄入り口:ICEYとUCEY
時計塔入り口:パンドラの箱(チート使用END)
選択の間:ナレーターは豚野郎
言及から考えられるユダの動き
永遠の繰り返しからの解脱を欲し、黄衣の王を求める。
死霊の抄本から黄衣の王の真意を見出し、ユダが教皇となる。
人々から神子を選定するのは不可能なので、神子計画を誕生させる。
これには、肉体の"枷"を外して自我を認識する、
という以前反対された提案も含まれている。
I™システムを完成させ、神子計画を実行に移す。
『黄衣の王だけが人に自我を与えられる
黄衣の王だけが永遠の命を与えられる』と号令。
教徒・教団員の記憶をデータ化し、仮想都市コスモシティに移植。
同時にI™システムにより神子の原型である"ICEY"が生まれる。
ここまでの要素からの考察
ICEY本編全般に渡ると記事が終わらなくなるので、
ここまでに出てきた要素での考察になります。
死霊の抄本
1 原本のある一部分を書き抜いたもの。「源氏物語の―」
2 歌集や漢籍の注釈書。
3 (抄本)原本となる書類の一部を抜粋した文書。戸籍抄本・登記簿抄本など。→謄本
クトゥルフ神話に詳しくないので『魔道書 死霊』で検索したところ、
引っかかった魔道書はネクロノミコン(死霊秘法)でした。
ネクロノミコンの一部の写し、と考えても良さそうです。
ユダはそうして死霊の抄本を改竄すると
肉体を放棄し、自我を捧げ、仮想世界の中で神子を創造した
とあるので、I™システムはクトゥルフ神話的な魔道書を
下敷きにして作られたものになるかもしれません。
以下追記分
英語版では死霊の抄本にあたる箇所が、
Necronomiconとなっていました。
死霊の抄本はネクロノミコンで間違いなさそうです。
死の螺旋とユダの求めた解脱
このの部分について考えたり検索した結果、
参考になりそうなものが見つかりました。
設定/【死の螺旋】 - ファイナルファンタジー用語辞典 Wiki*
本質的な解決方法を見つけることができず、寺院がその事実を隠した結果スピラは1000年もの間全く進歩せずに同じところをぐるぐると回り続けることとなり、人々の意識も縛られて変化自体を拒む閉じた世界となった。
FFXでは、意識的に真実が隠されたことにより、
死の螺旋と停滞が引き起こされていたようです。
現実で起きている死の螺旋と停滞にユダは気づいた一方で、
それが人の手で解決できないものとも認識したのでしょう。
ちなみに
しかし自身に残された時間はもうわずかだ
という一文に筆者は引っかかったのが、死の螺旋について考えるきっかけでした。
広大な星の海で、全ては無限回廊のごとく永遠に繰り返される
を現実世界でも時間のループが起きていることと考え、
現実世界の時間の巻き戻りによるユダの死が何度も引き起こされる現象が死の螺旋、
と最初は認識していたためです。
以下追記分
見落としてたパンドラの箱(チート使用END)の文章から、ユダは病に冒されていたことがわかります。
単に病のせいで何度か死の淵に立たされたことから抜け出したいだけのように見えます。
最後に
ユダの現実世界での行いをまとめつつ、
その中から気になった要素を考察してみました。
「わざと仰々しい言い回しにしているのだろう」と
プレイ中にスルーしていたところを調べてみると
「実はここはこうなのでは?」となっていくので、
予想以上に考えをまとめるのが大変でした。
その一方で、出された情報をまとめていくだけでも
ある程度の正解が掴めるような感覚もあるので、
今脳内にある考えは記事の形にしたいところです。