この記事はナビゲーターがゲーム制作者である理由についての考えをまとめたものです。
注意
- ネタバレには配慮していません。
- 現時点のICEYの情報ではおそらく断定できない内容です。
- 与太話程度に受け取ってください。
ICEY本編において、基本的にナビゲーターはゲーム制作者を自認しています。
なぜゲーム制作者の役割がナビゲーターに与えられたのかを説明するため、まずはナビゲーターの登場までの流れをおさらいしましょう。
ゲーム開始からナビゲーター登場までにあったこと
▲トリニティ in ダハールによる橋破壊からの流れ
チュートリアルでトリニティを撃破した後、トリニティが橋を破壊しICEYは落下。その後エラーメッセージのウィンドウがポップアップし続け、システム崩壊のメッセージと共にREPAR FAILED(修復失敗)します。
メインメニューに戻りますと表示された後に「I™が誠心誠意サポート致します」の文字が一つずつ打たれていき、ICEY.binを決定すると難易度設定をする部屋になります。
難易度設定の後「コンティニュー」を何度か押し、「ナビゲーターと共にプレイ」に変わってから押すことでナビゲーターの咳き込む音が入り、本編が始まります。
システム崩壊した理由
ナビゲーター登場までの大きなターニングポイントとして考えられるのがシステム崩壊です。
システム崩壊の原因として考えられることは、
- 橋が壊れたこと
- 橋の下にICEYが落下したこと
- 橋の下が存在しないこと
あたりになります。カルロスと戦う場所などにICEYのような残骸があるため、ICEYが壊れることはシステム崩壊の原因にはならないでしょう。
そうなると、橋が壊れたことか橋の下が存在しないことが原因となります。ICEY本編では何らかのオブジェクトを破壊することがないので橋が壊れたことが原因かを判別できません。
一方で橋の下にマップが存在しないであろうことがわかるイベントはあります。橋をかけずに何度も崖に落ちることで見られるイベントです。
何度も崖から落ちることでナビゲーターはテンポラリーエリアを作ります。テンポラリーは一時的なものなので、通常はあの崖の下にエリアが存在していないことになります。
毒沼のような穴は落ちたら手前に戻るようになっています。それも合わせて考えると、トリニティが破壊した橋の下は、あの時点では落ちることが想定されていないでしょう。そのため、落ちたら手前に戻る処理が定義されておらず、つながるマップもなかったと考えられます。
データの未定義領域にICEYが落ちてしまったこと、それがあのイベントでシステム崩壊した理由でしょう。
ゲーム制作者が求められた理由
本題まで長くなってしまいましたが、ゲーム制作者の役割がナビゲーターに与えられたのかを説明しましょう。
ナビゲーターがゲーム制作者の役割を与えられた理由、それはシステム崩壊やICEYの詰みを防ぐためと考えられます。
ゲーム冒頭ではトリニティの独断による妨害によりシステム崩壊が起こりました。パーク撃破後はあるはずの進路がなくなっていました。
▲直接次の場所に転送して解決
挙げた例はユダの配下によるものですが、プレイヤーが能動的に定義されていないマップを目指すこともあります。わざと崖に落ち続けるのも一例ですね。
▲このあと汐をプレイすることになる
ナビゲーターにゲーム制作者としての知識と役割を与えられたおかげで、ICEY(もしくはプレイヤー)がそのような危険な奇行をしたとしてもシステム崩壊に至ることはありません。
誰がナビゲーターを用意したのか
システム崩壊やICEYの詰みを防ごうとしたのは誰なのでしょうか。これについては可能性の提示が今思いつく限界です。
I™システム
I™は自動制御人工知能で、今回の実験の解釈を任され、トラブルが起きた際には責任を負うことになっています。システムで人工知能にしてはまるで人間のような扱いをされています。
自動制御人工知能なので、システム崩壊の原因を分析してその対策を用意する可能性は大いにあります。実験責任者のような立場にも見えるので、この実験を成功させようとするのはおかしくありません。
ニャルラトホテプ
▲I™システムは死霊の抄本(英版:Necronomicon)を改竄して作られた。ニャルラト氏は思想監修として登場
ICEY本編にはニャルラトホテプ、あるいはその化身の類が関わっていることが濃厚です。
ニャルラトホテプが用意したとなると動機や目的が不明になります。まだ本編で説明していないだけだったり、ニャルラトホテプだから、といった理由付けが限界でしょうか。
MeとYou
チャット風会話でしか登場しないMeとYouですが、ICEYに自我が芽生えることを良しとしています。計画が成功しなくなる要素の排除に対してナビゲーターを用意したとしても不思議ではありません。