はじめに
今回の記事はUCEYについての考察になります。
記事の性質上ネタバレには配慮していません。
また、つじつま合わせが必要になった場合、私の好きなようにやります。
なお、私のクトゥルフ知識は、
- ネット検索
- 手元の『クトゥルフ神話TRPG』
の二点から得られたものになります。
あらかじめご了承ください。
目次
Ucey's Awakening
▲ICEYに自我が芽生えたことは重要視している
一方、Ucey's Awakeningの説明文では
This experiment was coming to a close, but it seems that we underestimated the uncontrollable factors of our plan.
(この実験は終了した。だが、我々の計画の制御下にない要素を過小評価していたように思われる。)
We must set right what is wrong. We must control what is unexpected.
(不適切なものは後始末しなければならない。予想外のものは管理しなければならない。)
ICEY's absence has allowed UCEY to reach the peak of her lawlessness.
(ICEYの不在により、UCEYの無法さが絶頂に達することが可能となった。)
In order to prevent UCEY from obtaining self-awareness,
(UCEYが自我を獲得することを阻止するために、)
new stages and plot have been added.
(新しいステージと陰謀は追加された。)
That's right. Everything is to let the black star rise as usual.
(その通り。全ては例によって黒星が昇るように。)
※英文を機械翻訳した後に、抜けてそうな成句を修正し、それっぽくしたものです。
となっています。
UCEYが自我を得ることをよく思っていない勢力があることは間違いないでしょう。
ちなみに、Ucey's Awakeningの最後に、MeとYouのやり取りの後に黄衣の王によってICEYの体が包まれます。
▲右側の暗がりに黄衣の王がいる
これには、現実世界のMeとYouが仮想空間の黄衣の王を操って起こしたアクションという可能性と、仮想空間側の黄衣の王が能動的に起こしたアクションという可能性があります。
Ucey's Awakeningの説明文的には、Me・YouによるUCEYの処分ないしは回収という読みになります。
▲上のイベント後の文字列
ナビゲーターが反撃を企てていることを考えると、MeとYouの命令によるものか自己の判断かはわかりませんが、UCEYを処分に見せかけて保護・回収しているという可能性もあります。
ICEYとUCEY
I see. とYou see. という言葉遊びを元にしたネーミングであることは間違いないでしょう。
IとYOUという点から対になるよう意図されているように見えます。
▲ICEYとUCEYの導入。どちらも記憶も過去もないが、ICEYには使命があり、UCEYには何もない
ICEY -> UCEY
プログラミングでは->の部分をアロー演算子と呼ぶようです。
C言語だとポインタの構造体のデータを参照するときに使うようです。
……ポインタの概念理解がしっかりとできていないので、とてもふわっとした説明になっています。
ICEY.binに最初からUCEYという変数が仕込まれていたとは思えないので、本編ではプログラミングと同じ用途での使用はしていないと思われます。
▲このイベントからキャラ名がUCEYになるが、シナリオもナビゲーターの反応も基本的に変わらない
「いつかまたあなたと」では、私は「ICEY」と発言しているため、プレイヤーが操作しているICEYにICEYもいると思われます。
▲ICEYを個体名ではなく役割として認識してる可能性も否めないのが困るところ
時系列的には、
- 操作チュートリアルでUCEYを撃破
- トリニティの橋落としでシステム崩壊
- ナビゲーターありでゲーム再スタート
なので、システム崩壊の処置として使ったのか、他の意図のために行ったのはわかりませんが、ゲーム開始時にはICEYの中にICEYとUCEYが同居していたのではないかと考えています。
Ucey's Awakeningの説明文で「ICEY's absence(ICEYの不在)」ともありますし、ICEYとUCEYがそれぞれ個体として動いているとは思えませんので。
ICEYとUCEYはそれぞれ人工知能として作られていると思われます。
▲世界観的に人口知能はあり
UCEYは外の世界を冒険し、その後友達を作っています。
寂しいと感じた、友だちになったなどはナビゲーターによる発言なので、話半分に受け止めていいでしょう。
木偶シアターなどで、ICEYはこう感じた、を発言していますが、それが正しいかはわからないのと同じです。
ですが、研究所から外に飛び出したことは事実です。
「現状不明な点があれば、それを目視で確認する」等々の好奇心旺盛に見える動きをするよう作られた人工知能なのでしょう。
一方でICEYは使命があり、ナビゲーターがいます。
彼女は使命や出された指示に従う行動原理の人工知能として制作されているでしょう。
ICEYに自我を芽生えさせるために指示通りに動く以外のことも経験させようと、UCEYを混ぜたのでしょう。
「PROJECT ICEYが成功した今、UCEYの存在意義はあると思うか？」という発言も、ICEYの自我の芽生えのサポートのために存在したUCEYと考えると納得がいきます。
UCEYビヤーキー説
妄言です。
ところで、このリンク先の画像、シルエット的な要素で考えてUCEYに似てる……似てません？(力技)
クトゥルフ神話生物なせいか、グーグル画像検索でも似てそうなもの、似てないものがある状態です。
ハスターの眷属ではあるのですが、UCEYとしての活躍が少なく、こじつけ以上の説ではありません。
最後に
そろそろ、モチーフ等々を考えて事実関係を解明するところから、出された要素から好きな感じに考えをまとめるのが限界な段階にきています。
ICEYの続編出るといいなぁ。
